1. 導入

1.1. CSVフォーマットチェッカーとは

CSVフォーマットチェッカー(以降CSVチェッカー)は、MANUFACIAで学習させたい時系列、振動データのフォーマットがMANUFACIAで読込可能かどうかをチェックし、それを自動修正するコマンドラインツールです。それに加えて、このツールではヘッダー行の挿入、編集、データの分割、抽出、間引き、行列の入れ替えなどのデータの編集も可能です。

1.2. 動作環境

本ツールは64ビットアプリケーションです。32ビットOS上では動作しません

  • Windows10 Home/Pro 64bit

1.3. インストールと起動方法

1.3.1. Windows

ユーザ任意のインストール先ディレクトリに圧縮ファイルxc_csv_format_checker-win32-x64-0.14.zip を解凍します。 コマンドプロンプトを起動し、解凍されたディレクトリ内にある csv_checker.exe を実行します。

1.4. ファイル構成

本ツールのパッケージは以下のファイルで構成されます。

  • csv_checker.exe: CSVチェッカー本体

  • csv_checker.ini: CSVチェッカーの初期設定、デフォルト値を定義したファイル

  • header.txt: コメントの設定、任意のコメントを定義するファイル

1.4.1. 設定ファイル

  • csv_checker.ini

作業ディレクトリ内にあるcsv_checker.iniに、CSVチェッカーの初期設定値やデフォルト値を設定します。-pオプションにて入力CSVファイルのパスを指定した場合には、最初にそのパスのディレクトリ内にcsv_checker.iniがないかを確認し、ある場合にはこちらの設定が優先されます。

設定ファイル項目一覧

変数

説明

デフォルト値

File_ write

出力するログファイルが予めディレクトリ内に存在する場合、以下のパターンを選択する。

 0: エラーをログに出力して終了する。(CSVチェッカーは実行しない)
 1: データを上書きする。

上記以外の設定の場合にはデフォルト値が使われる。

1

line_num

CSVファイルの最大行数。指定なき場合はデフォルト値。

100000

  • header.txt

作業ディレクトリ内にあるheader.txtは、入力CSVファイルのコメントを書き換えるための文字列を指定します。header.txtに記載するコメントの列数はデータ領域の列数と同じでなければなりません。-pオプションにて入力CSVファイルのパスを指定した場合には、最初にそのパスのディレクトリ内にheader.txtがないかを確認し、ある場合にはこちらの設定が優先されます。

1.5. 仕様制限

  • 処理が可能なCSVファイルの最大行数は10,000,000行とする。

  • ファイル分割は、処理が可能な最大ファイル数を9999とする。

  • UTF-8エンコードへの自動変換は、入力ファイルがShift-JISの時のみ可能。

  • データ行中に、下記の使用できる文字以外の文字は含まれないものとする。

  • データ行中に空行(改行のみ)はないものとする。

データ行に使用できる文字

  • 数値 (0-9)、カンマ (,)、符号 (+/-)、小数点 (.)、16進数値 (A-F)