リリースノート
v2.1.3の変更点
1.CUDA11への対応
MANUFACIA が最新のグラフィックカードが装備された PC(Nvidia RTX3000 シリーズなど)で最新の Nvidia ドライバと合わせて使えるようになりました。
v2.1.2の変更点
1.バグ修正: プロジェクトの学習結果表示画面がされない
学習が失敗したモデルがあった場合、学習結果の表示に失敗し、画面が真っ白になる問題がありました。この、v2.1.1にて見つかった問題はv2.1.2にて修正されました。
v2.1.1の変更点
1.学習速度の向上
v2.1ではネットワークサイズを最適化するために新しいネットワーク生成アルゴリズムが実装されていましたが、v2.0に比べて学習時間がかかるようになっていました。v2.1.1では、モジュール間の内部コミュニケーションを最適化することでこの問題が解決し、またこの変更によりGPUを更に効率的に使えるようになりました。
2.SmoothGrad表示の改善
SmoothGradの表示方法を変更することで、SmoothGradの不要なグリッドが表示されなくなりました。
3.アセットを指定する際の挙動改善
アセットを指定する際、一度にたくさんのファイルを選択するとブラウザーが固まったりするなども問題がおこることがありました。サムネイル画面の作成を非同期で行うようにすることでこの問題は解決されました。
4.モデル評価画面の軸表示初期設定の変更
モデル評価画面の軸表示初期設定を、ユーザーにとってより意味があると思われる、"ネットワークサイズ/精度"へと変更しました。
5.モデル評価画面のネットワークサイズの軸設定の変更
モデル評価画面のネットワークサイズを対数表示に変更し、CNNよりもサイズの大きなResNetやMobileNetと一緒に表示されてもCNNモデルのサイズのバラツキが見やすくなるようにしました。
6.モデル評価画面のモデル作成時間表示
モデル評価画面の表内に、モデル毎の作成時間を表示するようにしました。
7.振動データ前処理順序の変更
振動データの前処理で、標準化/正規化の処理をFFTの前に移動しました。
8.前処理デフォルト設定の変更
時系列データと振動データの前処理で、InterpolateをデフォルトでOFFになるよう変更しました。
9.MANUFACIAアイコン
MANUFACIAアイコンを更新しました。
10.バグ修正: Install-manufaciaコマンドが失敗するにも関わらず、インストールが成功したと表示される
ドッカ―が適切にインストールされていない場合でも、MANUFACIAのインストールが問題なく終了したと表示されていました。アイコンを最新のものに更新しました。V2.1.1にてこの挙動を修正しました。
11.バグ修正: 教師なし学習後のモデル表示画面で<>キーを使ってモデルを切り替える際に、ヒストグラムが混合行列に変わってしまう
教師なし学習後のモデル結果表示で、<>キーを使ったモデル切り替えの際に、表示されているヒストグラムが混合行列に切り替わってしまう不具合がありました。この問題はv2.1.1にて修正されました。
v2.1の変更点
1.2D画像認識のため、ResNet50とMobileNetV2モデルを実装
教師あり学習での画像認識の精度向上のために、事前学習済みのResNet50(50レイヤ)とMobileNetV2(53レイヤ)が追加されました。この新しいニューラルネットワークを使用してAIモデルを生成するには、画像データのサイズが224 x 224よりも大きい必要があります。また、各種処理時間のバランスを鑑み、新たに画像データのサイズの上限を512 x 512と設定しています。そして冗長な機能であるスケーリングの設定を取り除きました。
この2つのニューラルネットワークは、既存のニューラルネットワークよりも優先的に使用され、AIモデル数を2つに設定すると、ResNet50とMobileNetV2のモデルのみが作られます。この変更によりカートリッジ形式が変更され、Ver.2.1は前のバージョンとの下位互換性を持ちません。
2.ライセンス認証の変更
ライセンスシステムを変更し、インターネットに接続されていないサーバにMANUFACIAをインストールできるようになりました。
3.ネットワークサイズの低減
以前のバージョンでは、生成されたニューラルネットワークのモデルサイズが不必要に大きかったため、ネットワーク生成モジュールで時系列、振動、及びイメージデータセットすべてにおいて、適切な大きさのモデルを作成するように改善しました。
4.8ビット色深度画像ファイルへの対応
以前のバージョンでは、8ビット色深度の画像ファイルを扱うことができませんでしたが、Ver.2.1でこのファイルにも対応できるよう改善しました。エッジデバイス上で画像ファイルを用いて推論する場合でも問題なく動作することを確認しています。
5.CUDNNフラグの有効化
Caffe2でCUDNNフラグを有効化して、GPU(CUDA)を有効に使用できるようにしました。
6.バグ修正: 「manufacia-ctrl update」コマンドが正常に作動しない
「manufacia-ctrl update」コマンドをリストから削除しました。このコマンドを実行する代わりに、インストール済みのシステムをアンインストールした後に、「manufacia-ctrl start」コマンドにて新しいシステムをインストールする必要があります。Ver.2.1はカートリッジに下位互換性がないため、新たにシステムをインストールする必要があります。